管理栄養士 佐藤恵美子の健康コラム 【警告】血圧「140」を放置する代償 あなたの未来を守るために

皆さま、毎日長時間の運転、本当にお疲れ様です!管理栄養士の佐藤です。

突然ですが、今年の健康診断の結果はいかがでしたか?

「血圧140か。少し高いけど体調は悪くないし大丈夫だろう」
「一度薬を飲み始めたらやめられなくなりそうだから、様子を見よう」

そんな風に、再検査の通知を机の奥にしまっていませんか?

実は、医学の世界で高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれています。
自覚症状がまったくないまま、大切な血管を静かに、そして確実に傷つけていくからです。

特に、極度の緊張と集中力が求められる運転業務において、血圧の放置は非常に危険です。
今回は、血圧管理が皆さまの人生と会社にとっていかに重要かをお伝えします。

■ 1. 運送業界では「再検査の放置」で会社が止まる

運送業界において、健康診断の再検査を軽く見ることは、会社が倒産するリスクを背負うのと同じくらい恐ろしいことです。

2021年の法改正により、ドライバーの健康管理に関するペナルティが大幅に厳しくなりました。
特に注意したいのが、運転中に脳や心臓の病気などで倒れてしまう「健康起因事故」です。

もし事故から過去1年以内に、会社がドライバーに再検査を受けさせずに乗務させていたことがわかると、大変厳しい処分が下されます。

初違反:40日車

再違反:80日車

この「40日車」というのは、例えば10台のトラックを持つ営業所なら、

「全車両の仕事が4日間完全にストップする」という計算になります。
数日間まったく仕事ができない状況は、会社にとって壊滅的なダメージですよね。

もはや健康管理は「個人の自由」ではなく、会社の未来に関わる大切なことなのです。

■ 2. 「たった10から20」の違いが命の分かれ目

「140くらいなら誤差の範囲でしょ」という油断は禁物です。

血圧が140を超えると、正常な人と比べて脳卒中のリスクは約2.5倍、心疾患のリスクは約2倍にまで跳ね上がります。
60歳で血圧140台を放置すると、10年以内に7人に1人が脳や心臓の病気を発症するというデータもあるほどです。

「同窓会に集まった仲間のうち、誰か一人がその場で倒れる」と想像すると、とても現実的で怖い確率ですよね。

でも、安心してください。
少しでも血圧を下げれば、この未来は変えられます!

「SPRINT試験」という世界的な大規模研究でも、血圧をしっかり低く管理するだけで、心筋梗塞や脳卒中のリスク、さらには死亡率まで劇的に下がることが証明されています。
ほんの少しの数値の違いが、確実に命を守ってくれるのです。

■ 3. 死を招く「トリオ」「カルテット」にご注意

全日本トラック協会の指針では、単なる一つの数値だけでなく、複数の異常が重なる状態を「トリオ」「カルテット」と呼んで最大級の警告を出しています。

以下の4つのうち、当てはまるものはいくつありますか?

肥満(BMI 25以上)

高血圧(血圧 140/90以上)

脂質異常(LDLコレステロール 140以上など)

糖尿病(血糖値 110以上 など)

これらの一つひとつは「ちょっと高めだから平気」と思っていても、3つ以上重なると大変危険です。
合わさった瞬間、体の中はいつ爆発してもおかしくない「時限爆弾」に変わってしまいます。

■ 4. ラーメンのスープは「1日の塩分ノルマ」の終わり

高血圧対策といえば「減塩」ですが、ドライバーの皆さんがよく利用する外食には、驚くほどの塩分が隠れています。

醤油ラーメン:約5.2g

担々麺:約7.2g

1日の目標塩分量は「6g未満」と言われています。
つまり、疲れたからとラーメンのスープを飲み干すだけで、1日のノルマは即終了、あるいは大幅にオーバーしてしまうのです。

今日からできる手軽な対策を2つご紹介しますね。

【排塩の習慣化】
塩分を体の外に出してくれる「カリウム」を摂りましょう。
コンビニでお弁当を買うとき、野菜サラダやバナナを1品プラスするだけでOKです!

【かける より つける】
とんかつやフライを食べるとき、ソースを上からドバっとかけていませんか?
小皿に出して少しだけ「つける」ようにするだけで、塩分を大幅にカットできます。

■ 5. 病院の「140」より、家庭の「135」が怖い理由

血圧を管理する上で一番頼りになるのは、実は病院で測る数値ではなく「家で毎日測る数値」です。
家庭での「135」は、病院での「140」以上に警戒すべきレッドラインと言われています。

病院では緊張して血圧が上がる方がいる一方で、一番怖いのは「仮面高血圧」です。
健康診断では正常なのに、仕事のストレスや日常生活の中でだけ血圧が危険なレベルまで上がっている状態のことで、毎日の測定でしか見つけることができません。

ぜひ、家庭用の血圧計を用意して、正しいルールで測る習慣をつけてみましょう。

朝は起きて1時間以内(トイレを済ませてから)

夜は寝る直前に(お酒や入浴の直後は避ける)

椅子に深く座り、1から2分リラックスしてから

Bluetoothでスマホに記録できる血圧計も便利ですよ!

■ さいごに

血圧「140」という数字。
それは、あなたの体が必死に出しているSOSサインです。

10年後、元気で笑って過ごしている未来の自分から、
「あの時、面倒くさがらずに再検査に行ってくれてありがとう!」
そう言ってもらえるように。

体調が良い「今」こそが、未来を変える最後のチャンスです。
皆さんの健康が、ご家族の笑顔と会社の未来を守ります。
まずは今日、自分の体を守るための第一歩を踏み出してみませんか?

本日も健康でご安全に!

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